<アキバ中古ゲーム市況>新作低調 中古はメガテンとVitaタイトル

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、5~11日の集計を基に中古市場の今を振り返ってもらいます。
 新作ラインアップにめぼしいタイトルがなく、「マインクラフト」(Xbox360、マイクロソフト)がちょっと売れたくらいで、アキバは静かでした。
 中古市場は「真・女神転生4」(3DS、アトラス)がトップ。3位の「仮面ライダー バトライド・ウォー」(PS3、バンダイナムコゲームス)とともに品薄で騒がれていましたが、ようやく在庫も安定。高回転しています。また、ランキングの半数は「朧村正」(マーベラスAQL)をはじめとしたVitaタイトル。ただ中古の本体はあまり動いておらず、新品の本体を買って中古でソフトを買うという流れのようですね。
 ◇新作ゲームの手応え
 話題の「ドンキーコングリターンズ3D」(3DS、任天堂)が発売されますが、入荷数が少ないので旧作や中古メインの売り上げになりそう。来週は「さよなら 海腹川背」(3DS、アガツマ・エンタテインメント)、「神次元アイドル ネプテューヌPP」(Vita、コンパイルハート)、「ロウきゅーぶ!ひみつのおとしもの」(PSP、アスキー・メディアワークス)などが発売されるので来週に期待しています。
 ◇プロフィル
 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者
 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。